能登半島地震で被害を受けた石川県穴水町で、水道が使えない現地の障害者支援施設の入所者が26日、富山市の施設で生活をスタートさせます。

富山市の障害者支援施設セーナー苑に到着したのは、石川県穴水町の障害者支援施設「精育園」の入所者たちです。

精育園では地震発生時およそ110人が入所していましたが、建物に亀裂が入るなどの被害を受けて一部の部屋が使用できず上下水道も使えない状態が続いています。

入所者は北陸三県を中心に順次、他の施設に移っていて、富山市のセーナ苑で26日、8人を受け入れました。

セーナー苑では家族や職員が付き添うなか歓迎セレモニーが開かれ、車谷苑長が「環境が違うので戸惑われることもあると思いますが、一生懸命みなさんを支えるので安心してここで暮らしてください」と言葉をおくりました。

石川県精育園 田中こず恵 部長:「(精育園は)安全な活動とか生活を送るには十分な環境ではないという状況がまだ続いております」「(セーナー苑には)本当に丁寧に受け入れに関して、ご相談させていただいて、8名の方を受け入れてくださるということで本当に感謝しております。まずは安全で安心な生活がここでおくれたらなと思います」