健康被害が出ているとして小林製薬が自主回収を進めている「紅麹(べにこうじ)」を使った甘酒について、新潟県長岡市の卸売会社が販売の休止と商品の回収を25日、発表しました。

長岡市の酒の卸売会社 原商は25日、自社のホームページ上で紅麹を使った商品の自主回収と販売の休止のお知らせを公表しました。

対象は「新潟紅麹甘酒(にいがた べにこうじ あまざけ)720ミリリットル」です。原商によりますと、22日の小林製薬の発表を受け、製造していた新潟市中央区の古町糀製造所に確認したところ、原料として小林製薬の紅麹が使われていることが分かったということです。

古町糀製造所によりますと3年以上前からの商品で、直近1年間では1400本生産していて、全て原商に卸しているということです。

小林製薬の紅麹を巡っては、これまでに26人の入院が確認されていて、新たな入院の申請も合わせると80件近くになる見通しです。

また、「紅麹コレステヘルプ」を1日3粒摂取していた人が2月、腎疾患で亡くなっていて、製品と死亡の因果関係の調査が進められています。

原商は新潟紅麹甘酒は「今のところ健康被害などは確認されていない」としていて、「手元に商品があった場合、名前や住所などを明記して原商に送ってほしい」としています。