中国の習近平国家主席は、台湾と断交して中国との国交を回復した南太平洋の島国ナウル共和国のアデアン大統領と会談し、「明るい前途がある」と述べてインフラ建設などの支援を表明しました。
中国外務省によりますと、習近平国家主席は25日、国賓として北京を訪れている南シナ海の島国ナウルのアデアン大統領と会談しました。
ナウルは今年1月の台湾総統選挙で、中国側が「独立勢力」とみなす与党・民進党が勝利した直後、台湾と断交して中国と国交を回復しています。
会談で、習氏は「歴史的大勢に符合し、時代の流れに沿った行動だ。友好には明るい前途がある」と称賛したということです。そのうえで、貿易や投資、インフラ建設などの分野で実務協力を拡大し、「政治的条件を付けない支援を提供したい」と述べたとしています。
これに対して、アデアン大統領は「ナウルの発展とナウルと中国の関係の新しいページを開いた」と応じたということです。
習氏はこの日、20年前に台湾と断交して中国と国交を結んだドミニカ共和国のスケリット首相とも会談し、「両国の関係がさらに多くの成果を収め、両国の人民に幸せをもたらしたい」と述べました。
中国としては、台湾と断交した国を厚遇することで、台湾と外交関係のある国々に断交を促す狙いがあるものとみられます。
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