目黒学院は2試合連続の激闘を制してベスト8進出
1回戦で優勝候補の東福岡(福岡)に劇的な逆転勝利を収めた目黒学院(東京)。2回戦は関西の名門・天理(奈良)と対戦しました。パワーを生かした攻撃力が持ち味の目黒学院と、低く鋭いタックルを武器にディフェンスの固さと粘り強さが身上の天理。試合は両チームが特徴を出し合う白熱の展開となります。試合を動かしたのは目黒学院。前半5分、NO8ブルースネオルロケティ選手の力強い突破で天理のゴールラインに迫ると、最後はLOフィッシャー慶音選手がタックルをひきずりながら中央にトライ。ゴールも決めて7点をリードします。一方の天理は、目黒学院の縦への推進力に徐々に対応。10分にFB山崎祥永選手がPGを決め、1トライで逆転可能な4点差に迫ります。その後はまさに一進一退の攻防。目黒学院が縦への突破を武器に天理陣内深くまで攻めこむと、天理は集中力の高い粘り強いディフェンスで対抗。天理が繰り出す多彩な攻撃には、目黒学院の一人一人が落ち着いて的確に対応。ともに前にしっかりと出るディフェンスで得点を許しません。前半は7対3のまま終了します。
後半に入っても緊迫した展開が続きます。お互いチャンスの数は増えていきますが、最後の最後でしのぎ切って得点を許さず、後半の24分を経過します。刻々と少なくなる残り時間。ここで目黒学院が天理のゴールラインまで5m、絶好の地点でマイボールスクラムのチャンスをつくります。強烈なサイドアタックを繰り出すロケティ選手。しかし、天理が見事なディフェンスでゴールラインを割らせません。逆に天理はその直後、ここぞとばかり全員が集中。目黒学院の反則を誘って、目黒学院陣内22mライン内側の深くまで攻めこみます。そしてラインアウトから得意のモールの形をつくって勝負に出ます。モールを動かしてゴールラインに迫る天理、懸命のディフェンスを見せる目黒学院。お互いの意地と意地が激突する執念の攻防が1分近く続きます。最後は目黒学院がしのぎ切ってモールアンプレアブル。天理の驚異の粘りを振り切った目黒学院が2試合連続の激闘を制し、見事ベスト8進出を果たしました。














