新型コロナの感染が子どもたちにも広がる中、乳幼児に肺炎などを引き起こす恐れのあるRSウイルスの感染が同時に流行し、小児科医は危機感を募らせています。
大分市のたまい小児科では、午前9時半の診療開始とともに多くの親子連れが訪れていました。夏休みに入り、新型コロナの陽性者は少しずつ減少しているといいますが、子どもの間で感染が広がるRSウイルスの患者が急増。27日の午前中に3人のRSウイルス感染が確認されました。
(訪れた母親)「けさから発熱していて鼻水とせきが出ている。保育園で流行っていると聞いていたので、もしかしたらそうなのかなと思っていた」
RSウイルスは急性呼吸器感染症の一つで、2歳までにほぼすべての子どもが感染します。重症化すれば気管支炎や肺炎など重い症状が出るおそれがあります。
(たまい小児科・玉井友治院長)「RSウイルスは大人も子どももかかる病気。大人までに何回もかかっている。大人になると鼻かぜ程度の軽い病気。年長児についてもほぼ同じ。年齢が下がってくると経験したことがない病気なので乳幼児がかかると重症化しやすい」
大分県内では6月末からRSウイルスの感染者が急増し、7月24日までの1週間では184人の感染が判明しています。中でも大分市が139人と7割以上を占めています。例年は秋から冬にかけて流行しますが、去年も夏に感染が広がるなど年間を通して流行する可能性が指摘されています。
(たまい小児科・玉井友治院長)「昔は冬しか見ない病気だったが、徐々に春でも夏でも冬でもどの季節でも見る病気になっている」
新型コロナの感染が急拡大する中、玉井院長はRSウイルスには有効な特効薬がないため、体調に異変を感じた場合は早めに医療機関を受診してほしいと話します。
(たまい小児科・玉井友治院長)「コロナとRSウイルスを見分ける手段はないので、コロナの検査もしてRSウイルスの検査も一緒にする。日中の外来はしっかり力を合わせて職員一同やっていきたい」
大分県は27日、RSウイルスについて流行期にあると発表し、手洗いやうがいなどの基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。
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