“名門校対決”は最後まで目が離せない白熱の展開

 大会最多6度の優勝を誇る東福岡(福岡)と古豪・目黒学院(東京)、力強い攻撃が持ち味の名門校対決は最後まで目が離せない白熱の展開になります。先にペースをつかんだのは東福岡。12分に先制トライを奪うと、15分にはフッカーの須藤蒋一選手の突破から最後はFB早坂俊吾選手がトライ。10点のリードを奪います。しかし、目黒学院も反撃。21分、LOフィッシャー慶音選手が抜群のスピードでラインブレイクすると、そのまま3人のタックルを振り切ってトライ。ゴールも決めて7対10と3点差に迫ります。その後は両チームトライを奪い合う展開。東福岡が突き放すと目黒学院も粘り強く取り返す展開で、2本ずつトライを奪い合って21対24、後半26分を迎えます。

 ロスタイムを考慮しても残り時間はあとわずか。自陣から懸命な仕掛けで反撃を試みる目黒学院。ここで東福岡に手痛いミスがでます。敵陣で試合を進めながら、規律が乱れて無用な反則。目黒学院にチャンスを与えてしまいます。このチャンスに目黒学院のSO及川拓巳選手が素晴らしいキックをみせて東福岡陣内22mライン付近まで攻め込みます。後半の29分を過ぎたラインアウト、しっかりボールを確保して攻める目黒学院とゴールラインを背に必死の守りを見せる東福岡。そのままロスタイムに突入したまさにラストチャンス。最後の最後に勝利を引き寄せたのは、目黒学院でした。NO8ブルースネオルロケティ選手が東福岡の分厚い壁を執念でぶち破ってトライ。28対24、劇的な逆転で目黒学院が東福岡に勝利しました。