古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「東南アジアの中でも比較的経済が発展していて、しかも日本から地理的に欧米諸国に比べて近く、リピーターになってくれる期待がある」

宿単体での宿泊者数は、まだ、年間数十人程度ですが、取材したこの日もタイからの訪問客がいるなど、効果は少しずつ出てきています。


タイからの宿泊客:
「大阪・京都・東京には行ったから新しいことを体験したかった」
「ユーチューブで見ていいと思ったが、想像以上」

古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「まだまだ100人200人と増えていく余地はたくさんあると思っているので、集客を頑張ってやっていきたい」

さらに古久屋は、アフターコロナを見据えて、思い切った一手を打っていました。

2023年4月にオープンした、一日一組限定の特別室「久遠(くおん)」。

古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「メイン(ターゲット)は、海外・国内の富裕層のお客様。このお部屋で全てが完結できることにこだわっている」


国の補助金も活用し、総工費7000万円以上をかけて改修した部屋は、「1人1泊7万円超え」という強気の価格設定です。

古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「東京の5つ星のラグジュアリーホテルに泊まったお客様が、サルを見には行きたいが、このあたりで満足するような部屋がないという声を聞いて」
「渋温泉にも1室くらいは飛び抜けて高いお部屋、なおかつ高品質なサービスが提供できる部屋があってもいいかなと」

この冬の予約は好調で、今後は、グリーンシーズンなど年間を通した誘客を目指しています。

外国人観光客にとって大きな魅力を備えた山ノ内町の自然や温泉、観光スポット。

タイからやってきたアイドルたちもその良さを肌で感じ、自然体でその魅力を伝えます。