山ノ内町観光商工課インバウンド推進係 湯本拓也(ゆもと・たくや)さん:
「温泉や冬の雪に非常に関心が高いと聞いている。タイ国内の方に動画を見てもらい、山ノ内町に関心を持ってもらって誘客に繋がれば」

山ノ内町を訪れるタイ人は、コロナ前の2019年で、4529人。
これはオーストラリアやアメリカ、中国・香港などと比べるとまだ少ないものの、タイでは、富裕層を中心に日本への旅行が盛んで、山ノ内町への訪問も年々増加。
今後の伸びしろに大きな期待を寄せているのです。
タイに目をつけているのは、地元の旅館も同じです。
温泉街を走る見慣れない車…!
老舗旅館「古久屋(こくや)」が送迎用に作ったタイのタクシー、「トゥクトゥク」です。

古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「先代がタイによく旅行に行っていて、交通手段としてトゥクトゥクに乗る機会が多かったが、これをうちの送迎用に使えないかとオーダーメイドで作ってもらった」
渋温泉の中心部にある古久屋は、温泉街の中でもいち早く海外からの誘客を図ってきました。
この日も、宿泊した12組中9組が外国人客。
新型コロナの落ち着きや円安などの追い風もあり、2023年は、過去最高の売り上げを達成するなど、インバウンドで大きな成果を上げています。
古久屋17代目 小根澤宏介社長:
「(コロナ禍前は)日本人6割程度、外国人4割程度だったが、それが逆転した。外国のお客様なしでは、なかなかやっていくのは難しいと感じている」
そうした中、渋温泉旅館組合では、コロナ前から毎年、タイ現地での旅行フェアに参加。
現地の旅行会社や個人客に向けて山ノ内町をアピールしてきました。