MRT環境賞の「キラリと光る活動賞」を受賞した宮崎大学の村瀬研究室です。門川町の海や川に生息する魚をユニークな方法で紹介し、自然の豊かさを発信しています。

瀬戸内海からの海流と南からの黒潮がぶつかり、多くの種類の魚が生息している門川湾。

魚たちにとって住みやすい環境であることから「海のオアシス」とも呼ばれています。

その門川湾を中心に魚の調査を行っているのは、「宮崎大学農学部 海洋生物環境学科 村瀬研究室」。

この日は、村瀬敦宣准教授と研究室の学生2人が、門川湾にそそぐ五十鈴川の下流域で魚の調査を行いました。

年間を通してモズクガニや川エビなどが生息しているという五十鈴川ですが、この日、現れたのは…

なかなかお目にかかれない「ボウズハゼ」です。

(宮崎大学農学部海洋生物環境学科・村瀬敦宣 准教授)「でか!こんな大きいのおったんや、すご!」

村瀬研究室では、門川湾とその周辺でとれた魚や甲殻類を延岡市にある研究室に持ち帰り、種類やサイズなどを調べています。

こうした研究データをもとに作られたのが、「門川の魚図鑑」。
門川町との連携プロジェクトの一環で4年前に出版されました。

最新の魚図鑑には、門川湾とその周辺に生息する815種類の魚の名前や特徴などが掲載されています。

(宮崎大学農学部海洋生物環境学科・村瀬敦宣 准教授)「門川町の地域振興、環境教育、地元のことを知ってもらう子どもたちとか、町内外の人たちに知ってもらうために作った」