「マダニ」が潜む場所

五箇氏によると、マダニが生息するのは
▼山(シカ・イノシシ・アライグマ・ハクビシンなど野生動物が出没する環境)
▼民家の裏山・裏庭
▼畑・あぜ道
▼河川敷
など。「人間と動物の距離が近くなってきているため、警戒が必要」だといいます。

五箇氏:
基本的には山の中の獣道周辺に出るダニなんですが、最近ですと割と身近な緑地や田んぼのあぜ道や、河川敷の草むら、竹やぶ、そういったところで動物が来るのを待ち構えて葉っぱの裏などにくっ付いて生息しています。

恵俊彰:
この3月から11月、まさに今頃出てくるわけですね。

五箇氏:
節足動物ですので基本的に冬の間は動きがないんですけれども、春になって暖かくなってきて、さらに動物も活発に動きがあることでマダニの動きも活発になってきます。

コメンテーター 中川翔子:
すごく怖いです。いる場所も思った以上に身近ですし、公園だったりちょっと緑が多いところとか、どうやって防御したらいいかが分からないです。

虫よけスプレーが有効 マダニへの対処法

▼腕・脚・首など肌の露出を少なくするなど咬まれないための服装をする
▼マダニ用忌避剤(スプレー)を使用して衣服に付着させない

五箇氏:
基本的に草むらにはむやみに入らないようにするということと、体につきにくいようにいわゆる虫よけスプレーをしておくことが大事です。
有効成分に「ディート」と言われる防虫成分が入ってるんですが、それが30%ぐらいの高い濃度のものを塗布することでマダニを回避することができます。

コメンテーター 小林よしひさ:
最近、スプレーをかけた後にしっかり手で塗って隙間がないようにした方が虫が認識できなくなると聞きました。

五箇氏:
おっしゃる通り、ディートが塗られている部分が、蚊など吸血性の昆虫類にとって見えなくなってしまう。そこに人間がいるのがわからなくなってしまう効果がありますので、しっかり塗らないと耳なし芳一と同じで塗っていないところだけ見えてそこが噛まれてしまいます。
また、夏場は汗をかいて結構落ちてしまいますので、数時間に1回塗り込むことが大事です。

(ひるおび 2024年3月21日放送より)