寸分の狂いなく…慎重な作業続く

学生たちが作っているのは「LSAライトスポーツエアクラフト」です。小型で軽量な航空機の新しいカテゴリーで、世界で1万機以上作られています。

欧米では、メーカーが飛行機の組み立てキットを販売し、購入者が自分で組み立てる自作飛行機が普及していて、テクノアカデミーの学生が組み立てているこのモデルは、すでに600機以上作られています。プロジェクト1年目の2022年度は、飛行機の後部が完成しました。

プロジェクトの2年目。学生たちは、飛行機の最も大きなパーツである主翼の製作にとりかかりました。強くて加工がしやすいジュラルミンアルミニウム合金でできた骨組みには、機体を極限まで軽量化するためあらかじめ穴があけられています。

この骨組みに、外板(がいはん)を取り付けていきます。板と板がぴったり重なるように、寸分の狂いなく慎重にとめていく作業が1か月以上続きました。学生たちの目標は「自分たちの飛行機が福島の空を飛ぶこと」。実現すれば日本初という大きなチャレンジです。