ネット通販や電子書籍の普及で…“書店がない町”も
ネット通販や電子書籍の普及などを背景に書店の数は全国的に減っています。日本出版インフラセンターによりますと、2003年に全国に2万店以上あった書店の数は、およそ20年で1万1400店あまりと半数近くに落ち込みました。

全国の市区町村のうち、地域に書店が一つもない自治体は4分の1ほどに上り、『蔵と書』のある出雲崎町もそのひとつです。
こうした中、経済産業省は3月5日、書店振興に取り組むプロジェクトチームを設置。経営難や後継者不足などの課題を共有し、新たな支援策を検討すると発表しました。
国が乗り出した本格的な動きに、石坂さんはありがたいと期待する一方で、複雑な思いもあると話します。

「やっとか…みたいな気持ちと、そんなにすぐ何とかなるわけではないだろうなとすごく思う。お店をつぶさなかったりそういうのって、補助金を出すとかそういう問題ではなくて、やっぱり『住民が行こう』と思うようにお店自体を変えて行ったりしないと、そのときのタイミングで終わってしまう。一過性のものでは意味がなくて、継続していかないと続かないから」