ワクチン不足の医療機関も

いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長によりますと、はしかのワクチンが今不足しているといいます。

定期予防接種の幼児などの分は確保されていますが、それ以外の接種を希望する方は、このクリニックでは40~50人待ちの状態で、6月接種の可能性もあるそうです。

自分のワクチン接種が不明な場合は、母子手帳で確認をしてみてください。
母子手帳での確認が難しい方は、7000円ほどで抗体検査を受けられます。抗体量を検査して、本当に自分に接種が必要かどうか確認するという手段もあります。

伊藤院長は「不安に思っていても接種の必要がない人も多くいますので、まずは確認をすることが必要」と話しています。

コメンテーター ハシヤスメ・アツコ:
ワクチンというのは1回だけで大丈夫なんですか?自分が幼少期に受けた1回で、もうこの先も打たなくてもいいものなんですか?

北村特任教授:
やっぱり1回ではちょっと不十分なので、1歳ぐらいに1回、それから小学校入る前にもう1回、全部で2回というのがおすすめです。
ところが今、その2回目の接種をちょっとうっかり忘れている方もおられるので、4月から入学されるようなご家庭で、お子さんそういえば受けていないという方は、ぜひ受けていただきたいなと思います。

また、年代によってワクチンの接種状況は異なります。

◆2000年4月2日以降に生まれている23歳以下の人
⇒2回の接種でワクチン免疫を獲得

◆1972年の10月1日以降に生まれている23歳~51歳の人
⇒1回のみの可能性

◆51歳以上の人
⇒未接種の可能性

抗体が十分でない人が「はしか」に感染したら

ワクチンを1回打っていたとしても抗体が不十分な人がはしかに感染した場合、「修飾麻しん」と呼ばれる状態になることもあります。

北村特任教授:
熱があまり高くならない、発疹も手足だけしか出ない。
つまり、軽いはしかになることがあって、ただの風邪と勘違いする場合もある。
ところが他の方へ感染する力はそこそこ残っているので、ただの風邪だと思って外で活動すると、周りで免疫がない方にうつす可能性もある。ですから1回だけじゃなくて2回ぜひ受けていただきたいなと思います。
昔1回という世代もあったんですけど、不十分なことも多いから今は2回受けましょうという時代になったので、ぜひ2回受けてほしい。

コメンテーター 友利新医師:
私は沖縄出身で、ちょうどその時期なんですね。1978年生まれでギリギリもしかしたら1回かもということだったので、妊活をするときに抗体を調べてやっぱり少なかったんですよ。だからもう1回打ちました。
ちゃんと2回受けているのがわかればやることはないと思うんですけど、知識があれば検査などもできるので、皆さんもこれを機に気をつけていただけるといいと思います。

(ひるおび 2024年3月19日放送より)