能登半島地震により石川県珠洲市では住宅への被害が約8600棟に上っています。珠洲市の泉谷市長は仮設住宅の入居希望者のうち、自宅が全壊したなどの対象者は半数にとどまるとし今後、入居者の見極めを慎重に進めたいとしています。

仮設住宅(石川県珠洲市)

珠洲市では応急仮設住宅について入居希望者、約2000世帯に対し3月末までに1087戸の着工を予定しています。

入居の対象は基本、自宅が全壊または半壊以上でやむなく解体する人となっていますが、2000世帯の中には被害調査が終わる前に申し込んだ人もいるため、入居の対象とはならない一部損壊や準半壊が含まれているということです。

珠洲市の泉谷市長

珠洲市の泉谷満寿裕市長は「事情はあると思うが、出来るだけ配慮しながら対象者で希望者は全て入居できるよう進めている。最終的な申請件数の見極めが大事になってくる」としています。

珠州市議会は19日閉会し震災からの復興・復旧や災害対応への費用を盛り込んだ一般会計で例年の約2・5倍となる298億500万円の当初予算を可決しました。