2008年に起きた秋葉原無差別殺傷事件。7月26日午前、加藤智大死刑囚に死刑が執行されました。岸田政権では2度目の死刑執行です。事件の背景をスタジオで見ていきます。

■加藤死刑囚(39)の死刑執行

ホラン千秋キャスター:
2008年に起きた東京・秋葉原の無差別殺傷事件。7月26日、死刑囚である加藤智大死刑囚に死刑が執行されました。事件が発生したのは2008年6月8日。死刑が確定したのは2015年です。そして、7月26日午前に死刑執行になりました。

この執行に際して、古川禎久法務大臣は「社会にも大きな衝撃を与えた。誠に痛ましい事件。慎重な上に慎重な検討を加えた上で、死刑執行を命令した」と話しました。

今回の死刑執行は岸田政権では2度目ですが、現在収容されている確定死刑囚は106人いるということです。事件を振り返ります。

現場となったのは、神田明神通りと中央通りが交差している交差点です。
当時中央通りが、車が入れない歩行者天国だったということです。日曜日のお昼時ということで、多くの買い物客がいたわけです。画面の左側から右側に向かって、加藤死刑囚が乗ったトラックが入ってきたんですね。歩行者天国がある交差点をブレーキをかけずに時速約40キロで突入し、5人をはねたんです。そして少し行ったところで、トラックが停車しました。そこで、加藤死刑囚はトラックから降りて、ナイフで12人を刺しました。そして中央通りから1本細い道に入った辺りで現行犯逮捕されたということです。この事件で7人が亡くなり、重軽傷者は10人になりました。わずか2分間の出来事だったんですね。