沖縄県の琉球大学で先月行われた工学部工学科の一般選抜・前期日程で、1人の受験者が誤って欠席した受験者の席に座り、その欠席者の受験番号で受験するミスがあったことが分かりました。その後、試験に欠席し合格するはずのない受験者から「合格通知が届いた」との問い合わせを受け、ミスが判明したということです。

琉球大学によりますと、誤って試験を受けた受験生は、他の受験生の席に貼られたシールに記載された受験番号が自分の受験番号と似ていたため、誤ってその席に着席してしまい、その席の番号を答案用紙にも記載したということで、試験監督者は着席ミスに気づけませんでした。

合格発表は今月8日でしたが、今週に入ってミスが発覚したため、琉球大学は改めて、大学入学共通テストの得点と前期日程試験との合算で2人の合否を判定する措置をとりました。その結果、誤って席に座った受験生の合否判定は変わらなかったということです。

琉球大学では、再発防止のため試験監督によるチェック工程を増やすなどして、着席の誤りに気付けるよう対策を進めていくとしています。琉球大学工学部工学科の一般選抜・前期日程にはことし443人が受験し、292人に合格を通知しています。