2023年に糖尿病を患いながら自転車で見事に日本一周を果たした、新潟市西区の本間太希さん(27歳)が、20日の春分の日に新潟市で行われる『新潟ハーフマラソン』への出場を予定しています。

大会出場に向け2023年10月からトレーニングを続けている本間さんが、常に頭にあるのは「血糖値のこと」。
そして、大会に出場するその思いは「糖尿病への正しい理解を広めること」です。

本間さんは、食べすぎや運動不足などの生活習慣と関係なく突然発症すると言われる「1型糖尿病」を2022年に発症。
その当時を語った動画は反響を呼び、再生回数は183万回を数えました。

本間さんは、「病気の正しい理解を広め、同じ気持ちを抱える誰かの役に立ちたい」と、2023年には自転車での日本一周に挑戦。
北海道から九州まで、5か月でおよそ400人の患者らと交流して体験や悩みを聞き、ゴールの時には、全国から多くの患者らが訪れていました。

1型糖尿病は、血糖値を抑えるためのインスリンが分泌されません。
そのため、日常生活に必要な量を常に接種しています。

1型糖尿病でない場合は、インスリンの分泌を抑えることで運動中のエネルギーを確保していますが、1型糖尿病患者はインスリンの量を調節できないため、運動中には血糖値が下がりやすく、発汗やめまいなどを引き起こす“低血糖”になりやすいのだそうです。