去年の「人手不足倒産」は前年の2.5倍に

東京商工リサーチの釣場想平さんに聞きました。今は、製造、飲食そして運輸、これを中心に人手不足だということなんです。その理由はコロナ禍からの業績回復。業績は回復して仕事はあるんだけども、人が足りないということ。

そしてもう一つ、賃金を理由とした人材流出。これは、賃金が安いからもっといい給料の良い企業に給料の良い業種に移ろうという流れです。この人材流出を食い止めるためには、賃上げが必要だという見方ですね。

(夏目アナ)
確かに「初任給を上げる企業も」というニュースもあるように、給料を上げることで人材を確保しようと企業も動いている感じはありますよね。

(大石アンカーマン)
そうなんですよ。今給料上がってきてますよ、うちはいい企業ですよということをどんどんアピールしているということですね。

人手不足で言うと「人手不足倒産」という言葉もあります。後継者不足も含めてですが、去年の人手不足倒産は前年と比べて2.5倍、158件もあったんです。そういう意味では、今人手不足を食い止めないと、企業としても立ち行かなくなってしまうということがわかってきます。

(夏目アナ)
13日に回答を迎えたのは大手企業が中心ですが、中小企業の賃上げにどこまで繋がるのか、今後注目です。