山形県舟形町の30代の男性がSNSなどを通じて合わせて121万円をだまし取られる詐欺被害に遭いました。


警察によりますと、山形県舟形町に住む30代の男性は、先月下旬、スマートフォンで副業サイトを閲覧し、表示されたサイトにアクセスして「喜田真梨奈」と名乗るSNSアカウントを登録したということです。

男性は喜田から「SNSの動画を視聴し、その動画のスクリーンショットを私に送信することで報酬が得られる」などと説明を受け、動画のスクリーンショットを送信したところ、喜田から「実際に報酬が出ている」などと言われたため、報酬を受け取れるものだと思い、喜田からの指示で報酬を受け取るための暗号資産口座を開設しました。

さらに喜田からは、今よりも高額な報酬が得られる方法としてチャットアプリをインストールするように言われたということです。

その後男性は、グループチャットの中で、暗号資産を購入すれば、より高額な報酬が得られるシステムがあることを教えられ、先月下旬から今月上旬の間に5回にわたり、現金121万円を喜田から指定された口座に送金しました。

その後、利益が出ていると思い出金しようとしましたが、喜田から暗号資産の購入手続きに不備があるなどと言われ、出金できなかったということです。

さらに、サイトの「出金担当者」というアカウント名の者から連絡が来て、「出金するには口座残高の70パーセント分の手数料を支払う必要がある」と言われたため不審に思い、弁護士に相談して被害がわかったということです。

警察では、こうした詐欺を資産を増やすための運用資金や投資費用等の名目で金銭等をだまし取る特殊詐欺「金融商品詐欺」だとして注意を呼びかけています。

またこの手口は「高齢者だけが被害に遭うわけではない」として、SNSで知り合った面識のない人から、対面することなくSNS上で投資話を持ちかけられ、金銭を要求された場合は、詐欺の可能性が高いとして、すぐに警察や家族に相談してほしいとしています。