■“持ちつ持たれつの関係” 旧統一教会と政治家

統一教会は、1954年に文鮮明氏が設立。妻は“平和の母”などと呼ばれる韓鶴子氏だ。芸能人が参加した合同結婚式は日本でも話題になった。その一方で、いわゆる“霊感商法”が社会問題となり、旧統一教会に対しては元信者やその家族からの訴訟などが相次いだ。すると…
金平茂紀キャスター
「世界平和統一家庭連合と名前変えましたね」
全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「悪名が世界中に広がった。これでは、人集めとか金集めがやりにくくてしようがない。だから名前を変えなさいという指示が出ていたんです」
そのときに、文部科学大臣を務めていたのが下村博文議員だ。ジャーナリストの鈴木氏は…
鈴木氏
「世界日報の月刊誌『Viewpoint』というのがあるんですが、こちらにインタビュー記事が載っていたと」
記事が、教団の友好団体「世界日報社」の月刊誌に掲載されたのも、下村議員が文科大臣時代の2014年だった。この翌年の2015年に文科省の外局である文化庁は、「統一教会」が「世界平和統一家庭連合」に名称を変更することを認めた。名称変更に大臣として関与したのか。下村議員は…
下村博文 元文科大臣
「全く関わっていません。文化庁の担当者からそういう書類が来たということは事前に報告がありました。その後、最終決定者が名称変更については(文化)部長だということ」
下村議員が代表を務める政治団体は、2016年に「世界日報社」から6万円の寄付を受けている。鈴木氏は、旧統一教会と政治家は“持ちつ持たれつの関係”にあるという。
鈴木氏
「政治家が一番欲しがっているのはマンパワー。選挙のときに動いてくれる運動員。後援会組織。それを無尽蔵に提供してきたのが旧統一教会。見返りとして、組織の体制保護、国会の追及から守ってもらうという狙いがあったと思います」