宮部藍梨選手「勝たないといけないという気持ちが強かった」
勝ち続ける中で、セリンジャー監督が選手とともに意識していたのが、自分たちにフォーカスをあてて、つねに成長し続けること。「自分たちの基準を高く保ち、一人一人が自覚をもって、日々の練習、1試合1試合を成長につなげていこう」と選手たちに訴え続けた。
それを体現していたのが、おなじく日本代表に選出された宮部藍梨選手。高校や大学時代にはエースとして活躍したが、この姫路では全日本でも起用されることの多いミドルとして、本職のブロックはもちろん、サーブの向上、打点の高さを生かしたスパイクと確かな足跡をのこした。この日も第3セットのラストポイントは、攻撃の形が崩れる中、宮部選手がミドルからライトにまわった攻撃をブロックの上からたたきつけて勝利を手繰り寄せた。「私だけでなく、みんなが、応援してくれる人たちのためにも勝ちたいという気持ち以上に、勝たないといけないという気持ちが強かった。練習を重ねることで、チーム全員がコートの上で、自分たち(の成長した姿)を表現できていることがすごくうれしかった。個人的には、ミドルとしてはまだ2年目。プロとして自信がついたとは言えないが、やるしかないと思っている」と振り返った。














