感染の心当たりある人で『マスクをしていた』のは51%…大阪府のアンケート

 ―――大阪府は、重症化リスクの少ない陽性者に送付するSMSを利用してアンケートを実施しています。4300の回答があったということですが、「感染の心当たりがある」と答えた41%のうち、感染対策の実施状況について『マスクしていた』は51%、『十分な換気をしていた』は36%、『ソーシャルディスタンスを取っていた』は19%です。これは逆に言えば、半分ぐらいの方がマスクをしていなかったりとか6割を超える人が換気をしていなかったり、府や知事が出してるメッセージが伝わっていない層が確かにあるんだということが見えてきたと思いますが、このあたりはいかがですか?
 「4000人の方にアンケートに回答していただきまして、1700人の方が感染の心当たり『あり』に回答してもらった結果です。ですので母数がある程度多い中での結果なんですけども、それに基づくと『自分は感染しないと思っていたが、この場面でちょっと油断して感染しました』という声が非常に多くて、その声はどういう場面かというと、やっぱりマスクをしていなかった、あるいは十分な換気がないようなところで、ソーシャルディスタンスも取らずにいろんな活動をしてしまった、そのときにどうも感染したというような声が大きいです。だから、マスクをしっかりしていただくというのは、熱中症がありますから誰もいないときはいいんですけれども、ここでのアンケートでいくと、みんなが集まって、狭いところで集まってもマスクをせずに会議したり食事したりと、そこでどうも感染したという声が大きいので、マスクは非常に重要です。ですから基本的な対策をお願いしたい。行動制限を取らないというのは、対策をとらなくてもいいという意味じゃないので、基本的な対策、マスク・手洗い・うがいとか、あるいはワクチンもまだの方はぜひお願いしたいと思います」

 ―――若い世代について、特にお盆の時期に里帰りなどで高齢者の方と接する機会が増える方もいると思いますが、大阪では20代の3回目のワクチン接種比率が全国平均より約1割低いという状況です。大学ではホールを使って学生に接種を行ったり部活動をしている人たちに抗原検査キットを配ったりということもありましたが、夏休み期間中に、何か若い世代のワクチン接種を促す“秘策”はありますか?
 「若い世代の方も感染が非常に拡大している中で、ワクチンを接種してもらいたいなと思います。大学でのワクチン接種、あるいは派遣のワクチン接種なんかもやったりしていましたけども、やはり高齢の方や中高年の年代と比べると、若い世代の方はワクチン接種率は低いです。でも後遺症なんかもあったりしますので、ぜひ僕は接種をしてもらいたいと思います。7月22日に発表したんですけど、若い人が非常に集まりやすい場所・心斎橋の大規模接種センターで若い人でも打てるようにということで8月からさらに4回目だけじゃなくて3回目も受けられるようにとなって接種の機会を広げていますので、今は予約なしでの接種もできますから、ぜひ若い世代の方もワクチン接種を今からでも遅くないので受けていただきたいと思います」

若い世代・小さな子どもがいる家族に知事が伝えたいことは…

 ―――MBSではLINE公式アカウントで調査を行い、1万2573人から回答いただきました。マスクの話に関して「最近マスクを会食していますか」という質問に対して『以前からしている』が41%、『前はしていたがやめた』が7%、『前からしていない』が13%、『他人と飲食する機会がない』が39%という結果になりました。一方で「今年の夏はおととし・去年と比べて各自が行う感染対策を緩めてもいいと思うかどうか」についてもアンケート調査を行いました。これは『思う』が21%に対して『思わない』が79%と圧倒的に多かったです。これから夏休みが本格化していきますが、お子さんたちや若い方々、またそういう方をご家族に持つみなさんに向けてメッセージはありますか?
 「小さなお子さんをお持ちのご家族の方にお願いしたいのが、今、小児、赤ちゃんも含めて小さなお子さんの発熱外来が非常に増えてひっ迫しています。家庭内で広がる場合がほとんどですので、ご家族の方、保育所の場合もありますけれども、若い世代、小さなお子さんをお持ちの方の基本的な感染対策を、ご家族も含めてしっかりお願いしたいと思います。また、行動制限しないという方向性で国はずっといっていますけれども、僕も飲食店の時短要請をするつもりはありません。ありませんが、これは基本的な感染対策をしなくていいという意味ではありませんので、マスクの着用・手洗い・うがいとか基本的な感染対策、ワクチン接種も含めてですけども、ぜひそういった対策をお願いしたいと思っています。医療ひっ迫ってなかなか伝わりにくいんですけども、医療も今ひっ迫して今後さらにひっ迫する可能性の方が高いですので、そういった意味では、ぜひリスクの高い方もそうですし、小さなお子さんお持ちの方、基本的な対策の徹底をお願いしたいと思います」

 ―――この感染状況が続いた場合ですけれども、赤信号はいつごろ点灯するかビジョンはありますか?
 「基準を定めていますので、その基準をに基づいて判断するということになると思います。その基準も専門家の意見も聞いて定めている基準です。おそらく今のままでいくと、来週点灯する可能性が高いと思っています」