弘前大学(青森県)と大手試薬メーカーが共同で開発したがん検査が、国産の前立腺がん腫瘍マーカー検査として初めて保険適用になりました。

新たな検査法は、弘前大学の大山力特任教授の研究チームと富士フイルム和光純薬が共同開発しました。

これまでの検査は、前立腺で作られるタンパク質「PSA」の量を測っていましたが、グレーゾーンと呼ばれる領域では、がん以外の病気でも陽性反応を示す問題がありました。

新たな検査法では、「PSA」の量ではなく構造に着目し、従来の検査と比べ2倍ほど高い精度で前立腺がんを識別できるということで、2月1日付で、国産の前立腺がん腫瘍マーカー検査として初めて保険適用となりました。

弘前大学大学院 医学研究科 糖鎖工学講座 米山徹助教
「前立腺がんに苦しむ患者の多くの方を救うことができることで非常にうれしく思ってますし、これからも期待している」

研究チームでは今後、海外での展開を目指したいとしています。