片側だけ沈むホテルに横倒しになったビル 共通点は…

多くのいのちを奪った「建物の倒壊」。木造家屋だけではなく、輪島市では7階建てのビルが倒れた。完全に横倒しになっている。

すぐ近くの、7階建てビルも傾いた。建物そのものに大きな損傷はないが、1階部分は地面に沈み込んでいる。

七尾市の和倉温泉では、9階建てのホテル。さらに、近くのビルも傾いた。やはり、片側が地面に沈み込んでいる。
これらの場所には共通点があった。倒れたビルの隣に住む人に話を聞くと。

住民「こっちの方に川があって、海の方に流れてたんですね」
和倉温泉の住民は…

住民「この辺はずっと海やった。で埋め立てしとる」

元々は川や海があった、地盤の弱い地域だと言う。しかし、地震による建物への影響を研究している楠教授は、輪島で倒れたビルを調査した結果、原因は、地盤の弱さだけではない可能性があると指摘する。

楠教授
「地下のおそらく杭が激しく壊れて、それが(倒壊の)引き金になったというふうに考えてます」