「悲しいです もし願いが1つ叶うなら…」

鳥山明さんがメディアの前に現れることはほとんどなく、自画像もロボット姿。その人物像はほとんど知られていません

鳥山さんの才能を見出した漫画編集者・鳥嶋和彦さん。デビュー前、鳥山さんは会社を辞め、仕事をしていなかったそうです。

漫画編集者 鳥嶋和彦さん
「親の手前、なにかしないとまずいわけですよ。1日500円だけお小遣いをもらって、喫茶店に行って遊んでいたらしいんですけど、喫茶店で漫画雑誌置いてありますから、いまでも昔でも。

見ていたら漫画賞の応募の決まりがあって、どうやら漫画を描いて送ると賞金がもらえると。それを見て送ってきたのが、僕は見たっていう」

鳥山さんと交流がある芸人・大川知英さんは、その人柄について…

芸人・大川知英さん
「自分でオーラを消しているんじゃないかなというくらいの、普通の方でした。

僕が財布を出して(食事の)お支払いをしようかなというときに『ちょっと待って。あのね、大川くんより僕のほうがお金持ってるから』という感じで、ユーモラスというか、それで(お金を)出させない。すごいなと思いましたね」

鳥山さんの漫画を見て育った漫画家、『NARUTO -ナルト-』の作者・岸本斉史さんは…

NARUTO -ナルト-作者・岸本斉史さん
「嫌なことがあっても、毎週のドラゴンボールがそれを忘れさせてくれました。何もなかった田舎少年の僕にとって、それは救いでした。先生はいつも僕の指針でした。憧れでした。
僕にとってはまさに救いの神であり、漫画の神様でした。

もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら…すみません…それはわがままな事なのかもしれませんが、悲しいです先生」

『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎さんは…

ONE PIECE作者・尾田栄一郎さん
「子供の頃から憧れすぎていて、初めて名前呼んで貰えた日の事も覚えています。

漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り、大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり、漫画ってこんな事もできるんだ、世界に行けるんだという夢を見せてくれました。

僕らは血液レベルで鳥山先生が大好きだから。天国が、先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように」