角清延さん
「タバコが作れなくなった時に、何か作らないといけない。土地を荒らすわけにはいかないと思って桜を植え始めました」

もともと野路山は、たばこ栽培が盛んで、1950年代には一面たばこ畑が広がっていました。
しかし高齢化で生産者が減り、畑は荒れ果てました。「このままではいけない」、そう思った清延さんは2005年、地元の中学生とともにこの場所に桜を植え、花見に来てもらおうと、山道を整備したのです。

あれから約20年。桜の名所に育ちましたが、今、大きな岐路に立っています。

角清延さん
「いろいろと持病があるし、高齢でもありまして、体力・体調に不安がありました」