トランプ氏圧勝でヘイリー氏支持者の行方は…

ホラン千秋キャスター:
前回に続き、トランプ氏とバイデン氏との対決が濃厚となったアメリカ大統領選挙。今後の選挙戦の注目点についてワシントンから伝えてもらいます。

樫元照幸記者:
まずはヘイリー氏がいつ撤退表明を行うのか。撤退表明でトランプ氏の支持を表明するのか。

そして仮にトランプ氏支持を表明したとして、ヘイリー氏に投票した10数%から30数%の人がトランプ氏支持に変わるのかが注目となります。
   
トランプ氏の強固な支持層は共和党内のおよそ3割と言われてきましたが、この1年で支持を6~7割に広げてきました。

ただ、穏健派の共和党員の中にはトランプ氏を嫌いだという人も少なくありません。

本選で勝利するには、①無党派層の取り込み、②民主党支持者の切り崩しと同時に、③共和党内での支持を固めることも重要で、トランプ氏にとっては今後の大事な課題になります。

一方、本選で迎え撃つことになるバイデン大統領ですが予備選挙で見えてきたものがあります。

ミネソタ州の予備選挙で「支持者なし」に投票した人がおよそ2割にのぼりました。これはアラブ系アメリカ人を中心としたバイデン政権の中東政策への批判票とみられています。

今後、ガザ情勢が悪化していけばイスラエル寄りの姿勢に批判的な民主党支持者が離れていき、11月の本選で大きな弱点になる可能性があります。