■なぜ偏西風が蛇行した?
偏西風の蛇行の一因として指摘されているのが、北極の急激な温暖化です。北極の温暖化が進むと、北と南の温度差が少なくなります。

そうすると、南北の温度差が大きいときより偏西風の流れが遅くなり、蛇行しやすくなります。
WMO=世界気象機関も、「人間の活動によって北極が温暖化し、偏西風の蛇行が生じやすい条件が強くなっている」と指摘します。
■影響は世界に広がる 日本でも記録的な猛暑
偏西風の蛇行の影響はヨーロッパだけではありません。アメリカや中国などにも熱波が襲来し、各地で40度超えが続いています。日本でも、6月下旬に記録的猛暑となりましたが、これも偏西風が大きく北に蛇行した影響でした。

この影響は今後も続き、気象庁は、今年の夏について、
「全国的に高温傾向。猛暑日も平年より増える」と言い、熱中症の対策など、注意を呼びかけています。