春になると顔を出す竹。
食べるとおいしいタケノコは春の味覚ですが、ひとたび放置されると一気に生い茂り、荒廃につながってしまいます。
こうした中、竹を資源に変えるユニークな商品開発を取材しました
長野県内に広がる竹林。

南信州を中心にその面積は増加していて、その多くは整備されていない「放置竹林」となっています。
背景には地域の高齢化もあります。

大井さん:
「畑だった所が竹林になっちゃっている所が多いですね」
「その悩みをおっしゃってくる方は年配の方です。自分ではどうすることもできない。だけど、ご近所に迷惑をかける。なので、何とかしてほしい」
上田市で工務店を営む大井明弘(おおいあきひろ)さん。
東信地方や諏訪地域で竹林整備にも取り組む大井さんのもとには、荒れてしまった土地の悩み相談が寄せられます。
大井さん:
「木を使って家をつくることは、結局山を守る」
「その日本の山が竹に覆われて木が枯れ始めているっていう現状を知って、山を守るにはこの竹問題をどうにかしないと山がだめになってしまうなって」
伐採後の活用法があれば、竹林整備は進むと考えた大井さん。
その思いに共感したのが、東京から富士見町に移住してきた編集者の増村江利子(ますむらえりこ)さんです。