■世界陸上オレゴン・9日目(日本時間24日・米オレゴン州ユージーン)

大会9日目を迎えた世界陸上は、女子走幅跳・予選が行われた。日本からは秦澄美鈴(26)が2009年ベルリン大会の桝見咲智子以来、6大会ぶりの出場。2回目の跳躍で6m39を記録したが、決勝進出ライン(6m75)を超えることはできなかった。さらに予選順位は全体の20位で、上位12人に入れなかったため予選敗退となった。

1回目がファールとなった秦は、高さのある跳躍で2回目に6m39をマーク。最終3回目を前に決勝進出ライン(上位12人)に届いておらず、勝負の3回目となった。12位に入るには跳躍時点で6m54以上が必要だったが、踏切が合わず6m38と記録を伸ばせなかった。

所属先「シバタ工業」のレインブーツのイメージガールを務めるなど“モデルジャンパー”としても知られる秦。日本選手権を連覇し、今季最高は6m63と2001年エドモントン大会の池田久美子以来2人目となる決勝進出が期待されたが、予選で涙をのんだ。

競技を終えた秦は「本当にこの舞台に来られてすごく嬉しかったんですけど、その舞台でこんなに情けない跳躍をしてしまってすごく悔しいです。来年と再来年の世界大会に向けてステップとして今年は出たいと思っていて、この悔しさを忘れないようにして次に活かしたいと思います」と初めての世界陸上を振り返った。