被災した能登の野球女子が大舞台に挑みます。
3月6日に行われる野球の日本代表「侍ジャパン」の強化試合で、能登の女子選手が始球式でバッテリーを務めます。

「キャッチャーミットのど真ん中に気持ち込めて投げたい」
石川県輪島市の小学6年生徳野由子さん。
県内の女子野球チーム輝プリンセスのチームメイト扇瑠花さんとともに、大阪で行われる侍ジャパンの強化試合で、始球式の大役を任されました。

徳野さん
「決まった瞬間大喜びで(扇さんに)電話していろいろ計画たてたりした。」

小学2年生から野球をはじめた徳野さん。
地元の学童野球クラブでは男子にまじってエースで4番、チームの大黒柱として活躍しました。

徳野さん
「練習グラウンドではできてないけど、駐車場とかで軽くキャッチボールくらい」
始球式は使い慣れた軟式のボールではなく硬くて重い硬球。
少し不安なようです…

スタッフ
「Q.ボール違うと投げ方違う?」
徳野さん
「うん、重いからボール…大勢の前で投げるのは緊張するけど、みんなに代表として元気を与えられるように投げたい」
七尾市の山王小学校に通う扇瑠花さん。

扇さん
「慣れてないけどこんな機会あんまりないから、頑張ってやりたい」

チームでは主に外野を守る扇さん。
6日の始球式は、父・達哉(たつや)さん愛用ミットで初めてキャッチャーを務めます。

扇さん
「お世話になった人への感謝の気持ちも込めて、みんなの代表としても自信を持って出たい」

父・達哉さん
「本人が言うように感謝の気持ちが届けばいいなと。どんな球でも頑張って捕ってください」

扇さん
「はい、がんばります」