五郎丸が将来目指すのは、球団の社長。その第一歩として、各界を代表する経営者が持つビジネスの流儀を学ぶ。史上最年少でサッカーJリーグのトップに就任した野々村芳和チェアマン(静岡市清水区出身)と対談、今回はチェアマンからみたラグビー界を語ってもらった。(進行/新城健太SBSアナウンサー)
vol.1「サポーターは社員、1万人規模の会社だ」
vol.2「目指すは全国じゃない。地元で一番になるために」
vol.3「世界視野に全58クラブを成長させる」
vol.4「得意なもの出せるような仕組みできれば勝てる可能性高い」
五郎丸歩静岡ブルーレヴズCRO
今の(ラグビー)日本代表は、世界の中で非常に高く評価されてきて、トップ10に入る力を持っていますが、各クラブがその力を持っているかと言われると全くないです。これは資金力も含めてです。今、1月から5月までラグビーが(リーグ戦の)シーズンなんです。じゃあ(6月から12月までの)あと7か月は何をしているのかと言われると、ほとんどが代表の強化なんです。

野々村芳和Jリーグチェアマン
代表選手ではない選手がほとんどじゃないですか。日本代表以外の選手たちは(シーズンオフは)何をしているんですか。
五郎丸
翌年の1月に向けて、もちろん各チームで練習はやります。ただ、Jリーグのクラブからすると、「どういうことだ?」ってなるでしょうね。
野々村
そうだよね。5か月しか稼働しないで、どうやって商売成立させるのってことですよね。