■Wi-Fi完備 トレーニング部屋も 「感染拡大時療養施設」

無症状または軽症者、重症化リスクのない方、家庭内感染の可能性のある人などが対象となっています。


高松(立川市)
▼7月27日~ 65床
▼8月5日~ 130床

立飛(立川市)2月~
▼約300床

が用意されています。


この施設は、ベッドスペースの他にも、Wi-Fi完備のパブリックスペースがあるので仕事もできますし、トレーニングルームもありますので、軽い運動もできるということです。また食事についても、3食提供されるということで、家庭内感染を防ぎたいという方にはこういった施設の利用もすすめたいところです。

■濃厚接触者 最短3日待機に 「かなり英断」「無症状が前提」

同居人が感染した場合、「濃厚接触者」に認定されますが、その待機期間について原則7日間(4・5日目の抗原検査でいずれも陰性の場合は待機解除)となっていましたが、今後は原則5日間に短縮。2・3日目の抗原検査でいずれも陰性の場合は待機解除となるので、最短で3日間になるということです。

ただ短縮されることで家庭内感染の場合、問題はないのでしょうか?

ホラン千秋キャスター:
家庭内感染の場合、3日だと厳しい場合もあるんでしょうか?

防衛医科大学校病院 藤倉雄二医師:
あくまでも3日というのは、無症状であることが前提だと思うんですね。結局、5日目ぐらいまでは、発症リスクがそれなりにありますので、あくまでも、無症状でしかも検査で陰性を確認できるということが前提だと思います。

医療従事者や患者さんの話を聞いても、家庭内感染が本当に多くなっています。そういう意味では待機期間を少し短くするというのはかなりの英断だと思いますが、きちっとその適用する条件というのを確認しないと、かえって感染を広げてしまうリスクに繋がるかなというふうに思います。

井上貴博キャスター:
これだけ感染力が強いと、家庭内感染を防ぐことって極めて難しいと思うんです。感染力が強い一方で、重症化率が低下していると考えると、これまでの「感染を防ぐ」という考え方から「重症化をいかにして防ぐか」という転換が必要な時期なのではないかと思うのですが、どんな見解をお持ちですか。

藤倉医師:
感染を防ぐということを考えると、今まで通りマスク・手洗いになると思います。重症化を防ぐということになると、ワクチン接種になってきます。それぞれやるべき対策は変わると思うんですね。前提としてマスクはしっかりつけていただく。できるだけエアロゾルや飛沫を浴びる機会を減らすことは非常に大事だと思います。「手洗いが大事」と言いましたが、全ての感染防止対策の基本中の基本なので、それはぜひやっていただきたいです。

■「小学校などで濃厚接触者の特定は行わない」小池都知事

山形キャスター:
濃厚接触者について東京都の小池知事が22日、新たな方針を示しました。
クラスターなどの場合を除いて、今後、保育所・幼稚園・小学校などにおける濃厚接触者の特定は行わないということです。今後、保健所や医療機関に通知します。

また国が濃厚接触者の待機期間を短くしたことを受けて、大阪府の吉村知事は、
「自宅隔離を強制されるのはデメリットが大きい。濃厚接触者は自分でわかっているので、マスクをして気をつければ業務もできる」と話しています。

ホランキャスター:
濃厚接触者について、海外の例などを見ていきますと、待機はどんどん短くしても良いのではないかという動きに今後もなっていくのでしょうか?

藤倉医師:
はい、そう思います。海外ではワクチンを打っていれば濃厚接触に当たらないという考え方をしていることもありますが、オミクロン株でワクチンの効果が今ひとつってことを考えるとそれは危ないかなと思いますね。

ただ、期間を短くしたことによって、これが実際にうまく機能したかどうかということを、必ず後から検証して、次の波に備える必要があるかと思います。残念ながらウイルスは循環してこれからまた流行を起こすと思いますので、今回のことをしっかり検証することが非常に大事だと思います。