雪崩が起きたのは、男性がトイレを済ませようとグループを離れた瞬間。

別のメンバーは雪に埋まるなどしました。


男性:
「女性と男性、1人ずつ声が聞こえたから、埋まっていないのかなと思って、近くに行ったら最初女性がいた。顔だけ出して呼吸出来るようにして、ほかにも埋まっているかと思って声をかけたら、少し行ったら手が出ていたから、その人は声を出していなかったが掘り起こして…」

男性がスコップを持っていたことや、現在地を知らせるビーコンを全員が所持していたこともあり、効率的かつ迅速に救助が進められたといいます。


男性:
「みんなで掘り起こさないと、これは間に合わないなと思って、1人ずつ完全に掘り起こして、手伝える人には手伝ってもらって、ビーコンで探してもらって、ここにいるとなったら掘り起こして…」

警察の救助が到着する前に全員が雪崩から脱出。

低体温症の症状があった大阪市の53歳の男性と、富山県魚津市の38歳の男性が県警ヘリで病院に運ばれましたが、10人全員にけがはありませんでした。

雪崩は、気温の上昇とともに発生のリスクが高まり、風吹岳で起きた当日も注意報が出ていました。

県警山岳安全対策課では、ビーコンやスコップなどを持参することはもちろん、山に入る前に、付近の降雪状況や雪崩情報を確認し、状況によっては雪崩が発生しやすい谷や沢を避けるよう対策を呼びかけています。