北アルプスの風吹岳(かざふきだけ)で2日、雪崩が発生し、バックカントリースキーをしていた男女10人が巻き込まれました。
雪崩の危険が伴う冬山。
巻き込まれたメンバーの一人で、自身は難を逃れ、仲間らの救助にあたった男性が、当時の緊迫した状況を語りました。


3年前に、新潟県の黒岩峰(くろいわみね)で撮影された映像。

雪山を滑走していると…

「やばいっ!」

突然、ごう音とともに雪がボロボロと崩れ落ち、あっという間に視界が真っ白になりました。

冬山でのバックカントリースキーや登山は、雪崩の危険と常に隣り合わせです。

2日、県内でも雪崩が発生し、スキーのため入山していた県外の男女10人が巻き込まれました。


男性:
「どっちからなだれたかもわからなかった。見たら雪煙がすごかった、これはまずいなと」

雪崩が発生したのは、小谷村の北アルプス・風吹岳南俣沢(かざふきだけみなみまたさわ)付近の標高およそ1400メートル地点。

雪崩に巻き込まれたグループの1人で、自身は雪崩には巻き込まれず、救助にあたった男性は、雪崩の注意はしていたものの、前兆はなかったと話します。


雪崩に巻き込まれたグループのメンバーの男性:
「雪崩の場所に行くまでに結構急なところも登っていたが、なだれるような感じはなかったから、雪の結合はいいなと思って登っていた」
前兆の音などは?
「なかった、全然なにもなくて」