青山学院大学 陸上競技部 原 晋 監督
「箱根駅伝に地方大学が出る、出られないではなくて、まずはチャンスが与えられたということは、陸上競技・長距離の競技レベルが上がるきっかけになると思う」


以前から箱根駅伝の全国化に期待していた広島出身の原監督は、これが陸上界・スポーツ界にとどまらず、地方の活性化につながると強調します。

原 晋 監督
「たとえば、広島経済大が箱根駅伝に出場できるというような条件になったら、地元名門校・世羅高校の学生が地元に残って、地元に進学して、たとえば地元の中国電力に就職するという、地元で育てて、地元に残って、さらに地元を活性化させるという好循環が生まれるチャンスが出てくる」

とはいえ、「全国化」が決まったのは、現状では第100回大会だけ。101回以降の大会について関東学生陸連は、「全国化」を継続するかどうか決めていません。



原 晋 監督
「ただ、厳しい言葉で言うならば、茶番なんです。形だけ、とりあえず100回大会、地方にも開放しようという形にはなりました。しかしながら、現実問題としてはこの100回大会に出れるチャンスのある学生は、今の高校3年生が入学して、大学1年生のときに100回大会を迎える。今の高校3年生は、だいたいスカウティングがほぼ終えているような状態の中で、ほぼ関東に行く予定の学生が多い。広島経済大学に今から箱根駅伝を目指そうという時間的な余裕はないわけです」


原監督も名前を挙げた広島経済大学陸上競技部です。


箱根駅伝と並び、「3大駅伝」と言われる出雲駅伝に19回、全日本大学駅伝にも23回出場している中四国屈指の強豪校です。