地震の被害を受け、校舎が使えなくなった新潟市西区の坂井輪中学校。3年生は別の小学校で学校生活を送っていて、感謝の思いを込めて関係者へ合唱を披露しました。

新潟市西区にある新通小学校の体育館で合唱を披露したのは、坂井輪中学校の3年生およそ200人です。

地震の影響で、坂井輪中の南校舎は、建物を支える杭にひびが入ったり傾いたりして使えなくなり、来年度から解体工事を行うことが決まっています。その影響で、1・2年生はオンラインや市の施設などを使って授業し、3年生だけ1月中旬から同じ校区の新通小学校の空き教室で学校生活を送っています。

坂井輪中学校 3年生代表
「私たちを約1か月半、新通小学校で通わせて頂きありがとうございます。私たちから歌のプレゼントがあります」

急遽、小学生と中学生が同じ学び舎となり1か月半。昼休みの時間をずらして体育館で遊ぶなどお互いに協力し工夫しながら学校生活を送ってきました。そんな感謝の気持ちを込めて、合唱を披露しました。

坂井輪中学校 石川潤校長
「苦労は色々あったんですけど、勇気をもらったなと。新通小学校だけでなく、これまで支援を頂いた全ての方々に感謝の思いでいっぱいです」

坂井輪中学校では5日、新潟テルサで全生徒が参加し卒業式を行います。また来年度は新たに2年生と3年生になる生徒は改修中の校舎で、新1年生は新通小学校で学校生活を送る予定だということです。