ただ、入金先が個人名義の口座で、詐欺を疑った女性が現金を引き出そうとしたところ、「引き出すには保証金が必要」とだけ返信が。

お金は返ってきませんでした。

被害にあった女性:
「こんなに巧みだなんて・・・身近にある感じはしなかった」

SNSの広告による「金融商品詐欺」は、今年に入っても深刻な状況です。

1月末時点での被害総額は、すでに2023年の3分の1に迫る9600万円に上っていて、2月に入ってからも、長野市の50代の女性が現金3000万円余りをだまし取られています。

このほかにも、最近、流行する詐欺が・・・。

「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます」

これは、2月中旬、長野市内に住む女性の住宅の固定電話にかかってきた詐欺の前兆電話です。


大手通信会社を名乗り、「携帯電話が使えなくなる」といった自動音声が流れた後、ダイヤルの「1」を押すよう指示されます。

その後のやり取りが、録音されたデータがあります。

ダイヤルを押すと、オペレーターとみられる別の男に代わりました。

NTTドコモを名乗る男:
「こちらNTTドコモですが」
女性:
「今、停止されるって電話が来たんですけど・・・」
NTTドコモを名乗る男:
「まず本人確認をお願いします」
女性:
「個人情報を話す・・・」
NTTドコモを名乗る男:
「去年9月13日NTTドコモ東京南支店で090-7682-※※※※の番号、お客様名義で契約されていますが、記憶ございませんか?」
女性:
「違いますね」


県警特殊詐欺抑止対策室・南沢朗室長:
「あなたの名義で携帯電話が契約されています。それがおそらく悪用されているっていうところに繋げていく」
「電子マネーを買ってきてくださいとか、口座が悪用されているに発展して、お金の関係を調べるので振り込んでくださいとか、いろんなパターンがある」