県警特殊詐欺抑止対策室・南沢朗室長:
「利益が出たということで、更に高額のお金を入れてしまう特徴がある」
「昨年は1件の被害で8000万円クラスの被害が出ている」
2023年に発生した「金融商品詐欺」の28件のうち、実に26件がSNSの詐欺広告がきっかけのものでした。
犯人側はどのような手口で誘ってくるのでしょうか。
小口記者:
「では、実際に詐欺とみられるこちらの広告に入り込み、手口を探ってみたいと思います」
SNS上で見つけた広告にアクセスすると・・・。
株や外国為替取引き=FXの投資をオンラインで指導するといった記載が。
さらに、内容を知りたければLINEのトークに入るよう誘導してきます。

LINEへ入ると、森永卓郎さんを装うアカウントにつながりました。
小口記者:
「相手側からメッセージが届きました」
こちらからは、株取引の興味を示すメッセージを送信。
すると、別の人物を紹介され、投資のアドバイスを受けるよう指示されました。
この先はグループLINEへと招待され、金を口座に振り込むよう指示されるとみられます。

被害にあった女性:
「グループLINEで、すごく儲かっていますというFXのやり取りがそこで行われていて」
北信地方に住む会社役員の女性は2023年に、「金融商品詐欺」に遭いました。
グループLINEに入った後、FXを行うため、指定された口座に10万円を入金。
指示に従って取引したところ、実際に利益が出たことから、さらに100万円を入れました。