「北陸応援割」、石川の開始時期は未定…観光地からは切実な声も

日比キャスター:
このように各企業がセールチケットを出していますけれども、政府としても「北陸応援割」が始まります。

こちらは旅行・宿泊料金は最大50%引きとなっていて、補助される上限は、たとえば1泊2万円。1人あたりということになりますから、ご家族で行きますと大きいですよね。

そして2泊以上になりますと3万円、2つ以上の県を周る場合には3万5000円などとなっています。状況によって、補助される金額が変わっているわけです。

期間は3月16日から4月26日で、予約が始まるのは3月8日からということが決まりました。ただ、現時点では福井、富山、新潟の3つの県が対象です。

では、石川はどうかといいますと、開始時期未定となっています。といいますのも、金沢市よりも南のホテルなどでは、2次避難をされている方が4850人いらっしゃいます(2月26日時点)。

それから、復興のための関係者の方々などもホテルを利用されている状況がまだ続いています。観光と被災者の支援、この両立にまだ課題があるという状況なんですね。

石川県の馳知事も「(各県と)同時にスタートさせたいと思っていますが、隣県と状況が違うことはご理解ください」と話していました。今週中にも開始時期の方向性を示す見通しだということですが、石川の観光地からは、こういった声も聞こえてきます。

●金沢市観光協会担当者
「市内の観光地はほぼ全て再開しているので、他県と同時の開始が望ましい」

●加賀温泉郷 加賀市観光交流機構担当者
「足並みを揃えて3月16日から開始してほしい。他県にお客さんが流れてしまうのは避けたい」

もちろん被災者の方々のお気持ち、そして状況が最優先ですけれども、観光地とのギャップをどうやって埋めていくかというところが、まだまだ課題になりそうです。

ホランキャスター:
被害が最も大きかったのが石川県ということになると、他県ももちろんなんですが、支援を本当に届けたいところに届かないという状況は避けたいですから、うまくこういったシステムを作っていけないのかなと思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
今週発表されるということなので、どういう発表がされるか待ちたいです。石川県全体が「まだダメです」となってしまうと、どうしても我々は「あ、行っちゃダメなんだ」という気持ちになってしまうと思います。

できるのであれば「こことここは避けてください」というところを明確にしていただいて、逆に来ても大丈夫なところを言ってもらえると、我々支援する方・行く方としては行きやすくなるかなと思いますね。

ホランキャスター:
おそらくホームページなどで情報を発表されている施設がほとんどだと思うので、私たち訪れる方もしっかりと調べて、ここの宿泊施設は営業しているかな、ここの商業施設は営業しているかなという情報を取っていくということも同時にしながら、ぜひ被災地に元気を届けたいなと思いますね。

日比キャスター:
活用する前に、状況はどうなのか、そのホテルはどんな状態なのかというところをまず調べたり、関心を持ったりということが、一つの支援といいますか、心を寄せるということにもなると思います。