インドで行われた自転車トラックのアジア選手権は26日、東京五輪銀メダリストの梶原悠未(25・TEAM Yumi)が女子オムニアム種目で優勝を果たした。4種目すべてで1位。2位のリウ・ジャーリー(中国)に77ポイント差をつける完全優勝で、アジア選手権のオムニアム種目は、これで通算6回目の優勝となった。
レース後、梶原が特別に以下の手記を寄せた。
「自分の持つ力を全てレースで発揮して、優勝できて嬉しいです。前回のネーションズカップでは、自分の殻の中でレースをしてしまったため、今大会では自分の殻を破って積極的なレースを心がけました。今日のような1種目1種目追い込み切るレース内容を次戦のネーションズカップでもできるように準備していきます。
東京五輪以降、課題にあげて強化してきた持久力が向上できていることも実感できました。アジアチャンピオンジャージでネーションズカップに挑戦できることを誇りに思い、自信をもって挑みます。応援ありがとうございます」

梶原は今大会、エリミネーションとチームパシュートで優勝していて、最終日に行われたオムニアムでも優勝。大会3冠を達成した。「オムニアム」はラテン語で全部を意味するもので、1日で4種類のレースを行い、総合ポイントで順位が決まる複合種目だ。スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの順に実施される。
アジア選手権を制し、次戦は香港で開催されるネーションズカップ第2戦。「今日のような走りで優勝できるように準備していきます」と、力強く語った梶原。目標となるパリ五輪での金メダルへ、一筋の光が見えてきた。