大阪桐蔭 前半はトライ3本で優位に

逆に大阪桐蔭は、1年生から司令塔を務めるSO上田倭楓選手の、逆風をものともしない滞空時間の長いキックをうまく使って敵陣に攻め込みます。そして14分、上田選手が蹴りこんだボールがこぼれたところを、FB菅原幹太選手がうまく足にひっかけて、最後はWTB水島功太郎選手が押さえてトライ。12対0とリードをひろげます。
差はまだ12点。御所実は直後のキックオフから攻め込むと敵陣22mラインの内側に侵入、ラインアウトから得意のモールを形成して大阪桐蔭のゴールラインに迫ります。しかし、大阪桐蔭が素晴らしいディフェンス。FWだけでなく、キャプテンのCTB名取選手らBK陣も加わってモールを押し返します。
ピンチを脱出した大阪桐蔭は前半27分、再び御所実自慢のモールを崩してチャンスをつかみます。うまくモールに絡んだPR原悠翔選手がボールをもぎ取って一気に逆襲、LO篠田晃成選手につないで、御所実ゴールラインに迫ります。
前半終了間際の29分、ラックから素早く展開して上田選手が、左中間にトライ。さらに自らキックを決めて19対0。御所実の竹田寛行監督が「トライ1本、2本の戦いになると予想していた、3本目が大きかった」というように、試合の流れを左右する貴重な得点を奪って前半を終了します。














