高校ラグビーの近畿大会は大詰め、2月25日に決勝戦が行われました。勝ち上がってきたのは、大会連覇を狙う大阪桐蔭と、新チーム結成以来、公式戦は無敗の奈良・御所実業。大粒の雨が降り注ぐうえに、冷たい風が吹く難しいコンディションの中、試合は、いきなり動きます。

 名取凛之輔主将が、「立ち上がりから、FW陣が頑張って集中力のあるいい入りができた」という大阪桐蔭が、キックオフ直後から狙いどおりペースを握ります。ファーストプレーで御所実が得意とするモールからの攻撃を寸断すると、スクラムでプレッシャーをかけて御所実の反則を誘います。開始4分には敵陣ゴールラインまで5mのラインアウトからモールをつくると、そのまま一気に押し込んでトライ。ゴールも決めて7点をリードします。

御所実(奈良)ラインアウト

 一方の御所実。風上に立った前半はキックでエリアをとりながら、絶対的な自信を持つラインアウトからの攻撃で、反撃を試みます。しかし、難しいコンディション、スローイングやハンドリングが乱れて、なかなか効果的な攻撃を仕掛けることができません。