自民党の派閥の裏金事件を受け開催される見通しとなった国会の政治倫理審査会。しかし、開催方法をめぐり協議が難航。「公開」か「非公開」か、与野党の駆け引きが続いています。解説です。

公開?非公開?どうなる「政治倫理審査会」

日比麻音子キャスター:
政治倫理審査会は、2月28日・29日に開催される方向で調整がされていますが、開催の方法の協議が難航しています。

そもそも政治倫理審査会とは、議員の「政治的・道義的責任」を審査する国会の機関です。▼松野博一前官房長官▼高木毅前国対委員長▼西村康稔前経済産業大臣▼塩谷立座長▼武田良太事務総長の5人が出席するということですが、一方で自民党は「完全非公開」での開催を求めている状況です。

この「公開・非公開」をめぐり26日の国会では、野田元総理から「政治倫理審査会は『完全公開でやれ』と指示したらどうですか」と岸田総理へ質問がありました。これに対して岸田総理は「(政倫審は)原則として傍聴は認めない、そして本人の意思を尊重するという規定に基づき、国会で判断されるべきものと考えます」と答弁しました。