■東京農業大学稲花小学校
まずは、東京の私立小学校で一番新しい東京農業大学の一貫校・東京農業大学稲花小学校(※2019年4月開校)です。学校長も『全部の小学校の良いところを詰め込んだ』というように、世田谷という立地の良さや、アフタースクールなども完備。都心では珍しい畑や農作業などの『実学』を取り入れた学校ということもあり、開校当時から人気を集め…
2024年度の志願者数は
東京農業大学稲花小学校 定員 男子36名 女子36名
志願者数 男子418名 女子398名
倍率は14.2倍(※定員に対する志願者数)と、首都圏の私立小学校でトップクラスの人気校です。
続いて紹介するのは、近年トレンドになっている「中学受験に強い」私立小学校です。

■洗足学園小学校
神奈川県川崎市にある洗足学園小学校。東急溝の口駅、JR武蔵溝ノ口駅から歩いて10分程度の立地で都心からのアクセスも良く、「全員が中学受験をする」と方針を打ち出し、私立中学男子御三家(開成・麻布・武蔵)、女子御三家(雙葉・桜蔭・女子学院)などの難関校受験をバックアップ。
4年生までに6年生のカリキュラムを終わらせ、残り2年間は中学受験対策にあてるシステムで、中学受験での高い合格率を誇っています。
洗足学園小学校 定員 男女50名
志願者数 男子343名 女子331名(※2024年度)
■東京都立立川国際中等教育学校附属小学校
2022年4月に新設されたばかりの学校で、都立ながら小・中・高と12年間の一貫校という点、さらに国際社会で活躍する人材を育てることを目標としている点で、開校当時から一躍人気校に。
開校当初の約30倍から約20倍に落ち着いたものの、その倍率は人気私立小学校を上回るほどです。
都立立川国際中等教育学校附属小学校 定員 男子35名 女子35名
志願者数 男子706名 女子693名
■(仮称)開智所沢小学校
埼玉県の岩槻にある開智小学校・茨城県の守谷にある開智望小学校で、実績のある開智学園の新設校として、今年4月に開校する(仮称)開智所沢小学校。
都心からのアクセスも可能で、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムを取り入れ、英語教育を重視。
大学進学は、日本だけでなく海外の大学を視野に入れるという時代のニーズを反映した教育方針が注目されています。
慶應幼稚舎、青学、学習院…伝統校は以前と変わらず人気
一方で、大学まで受験を気にせず、部活や勉強にじっくり取り組める、いわゆるエスカレーター式の私立小学校は、特にその大学の出身者の保護者様を中心に、一定の人気があります。
倍率は2000年頃と比較しても、あまり変化はありません。
首都圏で言えばその代表が慶應義塾幼稚舎。さらに2002年に創立された早稲田実業学校初等部などです。
小学校受験の2023年志願者数は(※2024年1月24日時点)
慶應義塾幼稚舎
定員 男子96名 女子48名
志願者数 男子961名 女子623名
早稲田実業学校初等部
定員 男子72名 女子36名
志願者数 男子744名 女子548名
青山学院初等部
定員 男子44名 女子44名
志願者数 男子307名 女子322名
学習院初等科
定員 男子40名 女子40名
志願者数 男子約390名 女子約390名
男子の倍率は平均およそ10倍。
女子は12~3倍と、変わらず狭き門となっています。
(出典:小学校受験対策研究所 株式会社バレクセル 首都圏私立小学校入試結果概況)