暴力団員だった過去 人生を変えたきっかけは…
(キンちゃん)「ここらの人もお金ないから飯食えない。飯食えないからどないする。やっぱり犯罪、万引き、恐喝、そういったことになると思うんですよ」
こう話すキンちゃん。高校を中退してすぐに暴力団に入りました。20代半ばで暴力団を脱退しましたが、恐喝や覚せい剤を繰り返し服役したこともあります。
(キンちゃん)「(Q覚せい剤は完全に断ち切れている?)難しいですよ。やっぱりね、ジャブとかそういうのは体が覚えているでしょ。だからいまでも僕ら酒飲んで飲み過ぎたら思い出すもんね」
39歳から事情があってフィリピンで2年間生活。しかし、異国の地で食べることに困り、ホームレスになったこともありました。過ちを繰り返す人生。現地の人が手を差し伸べてくれたことで心が変わりました。
(キンちゃん)「海外なんて誰も知り合いいないし、飯食えないじゃないですか。じゃあどないすんねんってなった時、恐喝みたいなことをやっていましたね。それに対して現地の女の人が『おなか減ってないか、ごはん食べや』って、あのひと言はいまでも忘れられないですよね」
帰国後、真面目に生きようと店を始めたキンちゃん。コロナ禍で客足が遠のき、余ったうどんを捨てていましたが、フィリピンで救われた経験を思い出して“無料うどん”を始めました。
(キンちゃん)「おなかさえ満たされとって住むところあれば、犯罪って少なくなるんちゃうかなと思うんですよね。俺も腹減っていたからそういうことしていたし」