国が設置している津波の観測計が新潟県内に4か所しかないことについて花角知事は国に増設を要望すると述べました。
これは26日に開かれた2月県議会の一般質問に花角知事が答えたものです。県内で津波観測計が設置されているのは新潟市中央区、柏崎市 鯨波、佐渡市 鷲崎、粟島浦村の4か所だけで先月の能登半島地震で観測されたのは鯨波の37センチが最大でした。

ただ、津波は上越市などでも観測され、専門家は上越市では2メートルほどの津波が来ていたと推測しています。

新潟地方気象台によりますと、津波観測計の測定値は津波情報の発表や注意報から警報などへの格上げ、格下げの判断材料にもなるということです。

【花角知事】「津波観測系の増設は、今後の津波の検証等にも有効と考えられることから、国の動向を注視し必要に応じて要望してまいります」

県はすでに気象庁に対し、津波観測計の増設の計画について確認していて、気象庁は「強化の必要性も含めて検討する」との回答をしていたということです。