アメリカで中国政策を担当する「対中強硬派」とみられる議員らが、台湾を訪問しました。頼清徳次期総統に加え、中国に融和的な方針の国民党・韓国瑜立法院長とも会談。与野党の協力を呼び掛けたとみられます。

台湾を訪問しているのは、中国共産党に関する特別委員会の委員長を務めるマイク・ギャラガー下院議員ら超党派の議員団です。

ギャラガー議員は中国に対する強硬な姿勢で知られ、22日に行われた頼清徳次期総統との会談では、「中国の習近平国家主席が台湾侵略を決断しようとすれば、間違いなく失敗するということを伝えるために訪台した」と、中国を強くけん制しました。

また、議会に当たる立法院は、野党の国民党が多数派の「ねじれ状態」となっていて、今後、法案や予算案をめぐり難しい政権運営となりますが、協力して合意を得るよう助言しました。

立法院の院長は、過去に中国と経済的な結びつきを強化する方針を示すなど、中国に融和的な姿勢の韓国瑜氏が務めていますが、ギャラガー議員らは韓院長とも会談。内容は非公開でしたが、議会における与野党の協力を呼び掛けたものとみられます。