きっかけは“実験の失敗” 「知ってるものより赤いなと思って調べたら…」

 火災の現場で多くの人の命を救うかもしれない「hemoCD」。実は、北岸教授が“楽しい”と日々取り組んでいた実験の失敗から生まれたものでした。もともと人工血液をつくる研究をしていた北岸教授。実験でマウスに投与すると、すぐに尿としてすべて排出されてしまいました。

 (北岸宏亮教授)「人工血液として使いたいときに尿から全部出てくるというのはネガティブな情報でしかないわけで、非常にがっかりしたわけですね」

 ただ、長年実験に向き合ってきた経験と観察眼がわずかな変化を見逃しませんでした。
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 (北岸宏亮教授)「ボーっと見ていたら、なんかちょっと赤いんですよね。いつも知ってるものより赤いなと思って、せっかくやしこの尿をちょっと調べてみようかなって調べたら、一酸化炭素が結合していたということがわかったんです」