ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからあすで2年となるのを前に、アメリカ政府がロシアに科すとしていた、追加制裁の内容が報じられました。「600近くの企業などが対象になる見通し」だということです。

バイデン政権は、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が刑務所で死亡したことや、ウクライナ侵攻の責任を追及するため、ロシアに対する追加制裁を23日に発表する予定です。

この制裁の内容について、アメリカCBSテレビは「ロシア国内外の銀行・企業・個人、あわせて600近くが制裁対象になる見通し」だと報じました。

こうした中、バイデン大統領は22日、サンフランシスコでナワリヌイ氏の妻と娘と面会。哀悼の意を伝えました。

面会を終えたバイデン氏は…

アメリカ バイデン大統領
「彼女はこれからも戦い続ける。私たちは諦めない」

SNSへの投稿では「ナワリヌイ氏の遺志は、民主主義と人権のために闘うロシア全土の多くの人々の中で生き続けるだろう」としています。

また、ナワリヌイ氏の母親はビデオメッセージで“ナワリヌイ氏の遺体と対面した”と明らかにしたうえで、“当局側が秘密裏に埋葬しようとしている”と非難しました。

ナワリヌイ氏の母親リュドミラさん(22日公開)
「昨夜、彼らはこっそり私を遺体安置所に連れて行き、アレクセイ(ナワリヌイ氏)の遺体を見せた」

母親は「彼らは私を脅迫している。密葬に同意しなければ遺体をどうにかしようとしている」と訴えています。